機械部品VA・VE設計のポイント

電極部に配慮した治具活用による研磨加工のポイント

平面を研磨加工する場合、底面をマグネットチャックする必要があります。しかし、両端に電極がある部品を平面研磨加工する場合は、電極には干渉せずに研磨加工しなければなりません。電極は傷がついてたり、強い荷重の負荷がかかってしまうと、通電ができなくなり機能を失ってしまうためです。そのため、研磨時に電極に干渉させてマグネットチャックをすると不良発生率が高くなり歩留まりが悪化してしまいます。

両端に電極がある部品を平面研磨加工する場合は、上図のような治具を使用することで、底面にある電極を傷つけずに研磨加工することができます。電極よりも長い筒状の治具を製作することで、空洞の部分に電極を収めることが可能となり、マグネットチャックに干渉せずに平面研磨加工することができます。この結果、研磨加工時に電極が損傷することを防ぐことができるため、歩留まりが改善しコストダウンに繋がります。