上図のように、コーナーR1以上の外径研磨の場合には、Rの手前で砥石を止める必要があります。そのため、研磨分だけ段差ができてしまいます。したがって、外観品質や寸法精度の確保のために、段差を取り除くため旋盤を使った切削加工で仕上げる必要があります。旋盤による仕上げ加工分のコストアップとなってしまいます。
コーナーR1以上の外形研磨加工では、加工上の工夫として、上図のように研磨加工に加えて、あらかじめ0.1~0.2mmほど残して旋盤で切削加工をする方法があります。これにより、Beforeのような旋盤による仕上げは必要なくなり、円筒研削盤で加工を完結させることができます。したがって工数削減となり機械部品のコストダウンに繋がります。