上図のような穴の中心から10、公差-0.01の寸法指示がある部品の場合、寸法の測定に時間がかかってしまいます。このような公差を出すには、切削加工の後に、両面を平面研磨加工で仕上げる必要があります。しかし、簡易な測定方法では穴の中心から平面までの長さを測ることができないため、時間がかかる特殊な測定方法を用いる必要があります。また、複数ある場合も、1つずつ研磨加工を行って測定するので、大幅な時間がかかりコストアップの要因となっていました。
穴の中心から寸法指示がある部品は、上図のような治具を用いることで測定時間の短縮が可能となります。この治具は、突起部分を加工品の穴に入れてナットで固定して平面研磨加工をします。こうすることで、簡易な測定方法で測定が可能となり、加工時間の短縮されます。また、この治具は複数個同時に部品を取り付けることで、同時に研磨加工が可能となるので、1つずつ研磨加工をすることと比べて加工時間が大幅に短縮され、コストダウンが実現できます。