上図のような半月形状の機械部品を製作する場合、長方形の角材を切削加工いたします。しかし、外周がR形状になっているため、加工時間がかかってしまいます。また、こうした形状の機械部品は、角材から切削するため、材料ロスが多く、コストアップに繋がります。特に、複数個製作する必要がある際には、加工上の工夫と、設計上の部品形状変更の検討余地があります。
例えは、Beforeの形状の部品を4個製作する場合、旋盤加工で1個のリングを作り、4等分に切断する方法をとることで大幅にコストダウンを図れます。一般的に旋盤の加工は、マシニングの加工よりも加工が早く切削効率が良いためです。旋盤で輪を加工し、立型マシニングセンタで8ヶ所タップを入れた後、4等分に切断して完成となります。これにより、材料費、加工コストを削減することができます。