上図は、φ11のキリ穴が空いており、段差部分がある機械部品です。段差部分のピン角の加工は、エンドミルによる切削加工では不可能なため、放電加工機による加工が必要となります。放電加工機は、加工時間が長くかかるためコスト高となります。
機構上問題がなければ、上図のように機械部品の形状を工夫することができます。この場合、φ11のキリ穴をあけますので、同じく段差部分のコーナーにもポケット穴を加工することにより、逃げができ、エンドミルによる切削加工が可能になります。時間がかかる放電加工機による加工を省くことができます。切削加工だけにすることで、加工時間の大幅な短縮となり機械部品のコストダウンが実現します。