機械部品VA・VE設計のポイント

テストピースによるテーパー部外径研磨のコスト削減

テーパー加工では、角度を○○度○○分○○秒まで出す必要がありますが、通常、機械目盛は30分単位であるため、○○分までしか測定できません。その後は砥石で研磨しながら、微調整で角度を出していくことになり、芯出しに大幅な時間がかかってしまいます。こうした作業方法を繰り返していては、工数増大により機械部品のコストアップの要因となってしまいます。

外径研磨加工の作業上の工夫として、同じ長さのテーパー模範を作り、機械目盛で大体の所に合わせて、模範をダイヤルゲージで芯出しをする方法があります。これにより、繰り返しスムーズに角度を出すことができます。ロット初めの作業時間はかかりますが、以後の芯出しの時間が大幅に削減するため、テーパー形状部品の外径研磨加工のコストダウンに繋がります。