機械部品VA・VE設計のポイント

外周RのC面取り指示への変更によるコストダウンのポイント

プレートやブロックなど、四角形の機械部品の設計指示においては、上図のように外周四隅が5RといったR付きの指示になっていることがしばしば見受けられます。このような機械部品の切削加工では、R形状のプログラミングに時間を要するほか、寸法やつなぎ目を合わせることも難しくなりますので品質を安定させるための工数が増加してしまいす。したがって、このような機械部品はコスト高となります。

プレートやブロックなどの図面形状では、機構上問題が無ければ、上図のように、外周四隅をC5といった面取りの指示に変更することでコストダウンを図ることができます。具体的には、プログラミングが簡易になる上に、グラインダーでの研磨加工も可能となります。したがって工数削減によるコストダウンとなります。設計者は、上記の加工事情を踏まえて、図面指示を行うことで機械部品のVA・VEを図ることができます。