機械部品VA・VE設計のポイント

貫通穴への変更による歩留まり改善のポイント

貫通穴への変更による歩留まり改善のポイントBefore

上図の機械部品は、板厚8mmの薄板でφ6H7の有効深さが7㎜の止まり穴を切削加工します。この場合、貫通するぎりぎりまで穴加工をし、穴の底を平面を仕上げる必要がありますので、 『φ5.0キリ→平面加工用エンドミル→面取り→φ5.9エンドミル→φ6リーマ』の順に加工します。問題点として、使用するリーマの刃先の面が大きいものは使用できず、入り口が振れて大きくなり歩留まり悪化の原因となります。

貫通穴への変更による歩留まり改善のポイントAfter

下穴が貫通しても問題のない場合には、上図のように貫通させることによって平面加工用エンドミルでの切削加工を省略することができます。その結果、使用する切削工具が1本減り、さらに加工時間も短縮できるためコストを抑えることができます。さらに、下穴を貫通させることにより、切粉のつまりを防ぐことができ、切粉で加工面を引っかく等のトラブルを防止することができます。歩留まりの向上と表面の外観品質向上にも繋がります。