機械部品”切削研磨”技術情報

機械部品とは

機械部品とは、工場などで使用される産業機械やプラント、あるいは自動車などの様々な機械・装置に使用される部品のことです。
材質は、一般的には鉄・ステンレス・アルミ・チタンといった様々な金属、樹脂などが使用されています。
こうした機械部品は、別名機構部品とも呼ばれるように、機械・装置を構成する上で非常に重要な役割を担っています。
機械・装置などに使用するモーターなどの駆動部分あるいは電気的なユニット・部品を除けば、ほとんどが機械部品・機構部品で構成されているといっても過言ではありません。
従って、機械・装置が設計上の役割を果たすためには、これら機械部品が設計通りの寸法・精度で製作されることに加えて、高い強度や品質が求められます。

0001

このように、機械や装置の設計上の性能を左右する機械部品ですが、性能と同時に機械・装置の『コスト』という面でも大きなインパクトを持ちます。
特に、殆どが鉄やステンレスなどの金属で設計・製作される機械のコストは、これらひとつひとつの機械部品を積み上げたものになります。
しかし、機械・装置の性能を重視するあまり、各々の機械部品のVA・VE(設計段階でのコストダウン検討)は多くの場合、殆ど行われていないのが現状です。
また、VA・VEの効果を最大限に上げてコストダウンを行うには開発・設計段階から検討を行なう事が重要です。
さらに、機械部品は、その加工方法も品質やコストと密接な関わりがあります。
量産部品を数多く生産する場合には、鍛造やダイキャスト、プレス、樹脂射出成形、インジェクション成形など、大量生産を前提とした加工方法が適します。
単品・小ロットの加工および高い精度が求められる場合には、旋盤・マシニングセンタといった機械を用いた切削加工、および仕上げとしての研磨加工などが適します。
用途に応じて最適な加工方法を採用することでも機械部品のVA・VEコストダウンを実現することができます。